樹形の美しさはピカ一、食べるならオープン週がベスト
品種:ノーザンハイブッシュ
収穫時期 6月上旬~下旬
【総評】
デュークの樹形はひと際、美しい。
果実の形が美しい品種もあるが、デュークは樹形が美しく、ヨーロッパの貴婦人をイメージさせる気品のある美しさ。
その樹形の美しさとは裏腹に、果実の美味しさは、イマイチと言わざるを得ないのが残念。但し、早生品種でオープン週の主力品種であるが、オープン1週間の美味しさは合格点。1年間オープンを心待ちにしていたファンの方には人気品種だ。
【サイズ・美味しさ】
サイズは標準的なサイズでバラツキは少なく、粒ぞろい。
食味は、ピリッとした特長がないのが難点。上述の甘味・酸味レベルが平均的な3点であるということがそれを物語っている。但し、オープン週はお客様に満足いただける合格点には達している。極早生品種のため、6月上旬オープン時の主力品種であるが、成熟期初期であれば、お客様からの評価は意外に高い。
理由は、成熟期初期は酸味がある程度効いていて、食味に切れ味がある。ただこれが2週間3週間という時間の経過とともに酸味が抜けて、ダラッとしたボケた味わいになってしまう。この点はスパルタンと類似するところだ。
ノーザンハイブッシュ系の食味は、酸味が特長である。成熟期後半に入ると酸味が抜けてくるが、このときに酸味が抜けて美味しくなる品種と逆に不味くなる品種の2パターンに大別される。デュークは後者の代表格品種、その他にスパルタン、ヌイなど。だからオープニングにお越しになったお客様には、迷わずデュークをおススメする。ちなみに前者の代表格品種は、ブルーレカ、ブリジッタ、レイトブルーなどが挙げられる。
【収穫量・育てやすさ】
育てやすさは、樹勢が強く、グングン勢いよく育ってくれて頼もしい。突然死のようなこともないので、安心して育てられる。ノーザンハイブッシュ系の中ではもっとも背丈が高くなる。